避妊にピルは有効?低容量ピルの利点と欠点
「低容量ピル」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?低容量ピルは、「避妊」目的が強い印象があり、もちろん避妊にも高い効果を発揮します。一方で、避妊目的以外にも女性に嬉しいたくさんのメリットがあります。この記事では、低容量ピルのメリット・デメリットについて紹介していきます。
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低容量ピルとは?
低容量ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンを合成した錠剤です。
低容量ピルを服用すると、血液中の女性ホルモンの量が増えます。そうすると卵巣が女性ホルモンを放出しすぎていると錯覚して脳に女性ホルモンの量を減らすよう指令を出すため、卵巣が働きを抑制します。
その結果排卵が起こらなくなるため、非常に高い確率で避妊をすることができます。ピルの服用は女性が主体的にすることができる避妊方法の中で最も効果が高い避妊方法であると言われています。
ピルを飲んでいたら避妊は大丈夫?
低容量ピルを服用していると、先ほど紹介したようにほとんど確実にで避妊することができます。一方で避妊ではなく性感染症の予防という観点から見ると、コンドームを着用しなければ防ぐことはできません。
自分の体を守るためにも、たくさんの人と性的関係を持つ方可能性がある方は特に必ずコンドームの着用もするべきでしょう。
低容量ピルはどうしたら入手できる?
低容量ピルを服用したい場合は処方箋が必要です。産婦人科等の医療機関に行き、血圧や体重を測定して服用に問題がないかチェックしてもらいましょう。
低容量ピルには保険適用があるものとないものがあります。保険適用があるものだと1シート2300円ほどで服用することができるため、金銭的負担も少ないといえます。
低容量ピルの服用の仕方は?
低容量ピルは、生理が始まったその日から服用を開始し、「食後」「食前」ではなく毎日決まった時間に飲むことが一般的です。
21日タイプと28日タイプがあり、どちらのタイプであってもホルモンが錠剤に含まれているのは21錠です。28日タイプの場合は21錠飲んだあとは偽薬を服用しますが、21日タイプの場合は7日間休薬期間をとることになります。
毎日一定の時間に飲む習慣をつけて飲み忘れを防ぐという意味では、28日タイプの方が安心という方も多いです。
低容量ピルのメリット
生理痛が軽くなる/生理の日数を短縮できる
ピルを飲むことで、重い生理痛を軽減できます。
また生理中の血液量も減少するとともに生理の日数も短くすることができます。生理による貧血に悩んでいる方の対策としても使われています。
自由に生理の日をコントロールできる
大切な試験や旅行があるから生理の予定日をずらしたい、ということもありますよね。低容量ピルを服用することで簡単に生理をコントロールすることが可能になります。
一般的に生理をコントロールしたい時から3ヶ月ほど前からピルによる調整を始めると確実で安心だと言われています。
PMS(月経前症候群)を緩和できる
生理中だけではなく、生理前の胸の張り、だるさ、眠気、便秘といったPMS(生理前症候群)を和らげることもできます。
低容量ピルのデメリット
軽い吐き気や頭痛といった副作用が出ることもある
低容量ピルは女性ホルモンの量を増加させるため、特に飲み始めてすぐの頃は軽い吐き気や頭痛といった副作用が出ることもあります。
特に持病がない方ならそれほど注意しておく必要はありませんが、医者と相談しながら様子を見て服用していきましょう。
血栓症になることもある
低容量ピルの一番のデメリットと言われているのがこの「血栓症」という副作用です。欠陥の中で血液が固まり、血流が悪くなる血栓症が起こることが非常に稀ですがあります。
ピルを服用していくためには、定期的に血栓症になっていないか血液検査等をすることが大切になります。
最後に
妊娠を希望しない女性にとって、確実な避妊方法、主体的にできる避妊方法というのは大切になってきます。「低容量ピル」はそうした確実な避妊を望む女性を支える大切な薬となっています。
また低容量ピルは避妊だけでなく生理痛の軽減、PMS(月経前症候群)の緩和、生理日の調整などにも役立ちます。
女性は生理とうまくつきあって生きていく必要があります。低容量ピルはいろんな面からあなたの生活の充実度を高めてくれるお薬かもしれません。
ぜひ興味がある方は、一度産婦人科等の病院に相談しに行ってみてくださいね。副作用はどんな薬にもつきものといえますし、医者とよく相談して服用すればあなたの強い味方になってくれます。
皆様が充実した日々を過ごせますよう、お祈りしております。