女性の転職は難しい?成功のポイント

その他

30代になると仕事にも慣れ、これから先のキャリアについて考えることも増えてきます。

今の職種への不満、福利厚生への不満、人間関係、結婚、様々な理由で転職を考えている女性も多いのではないでしょうか?

本記事では、30代の女性が転職はうまくいくものなのか難しいのか、そしてカギとなる項目と対策を解説していきます。

30代女性の転職は理由が大事

・今の仕事がうまくいかないから

・今の仕事に飽きたから

・結婚しても続けられそうだから

このような理由で転職を考えている場合は、注意が必要でしょう。

上の理由には共通点があります。

それは、

自分本位であること

自分は変わろうとしていないこと

です。

大事なのは、転職先の会社にあなたを採用するメリットがあるかどうかです。

上記3つの理由の場合、例えばこのような内容を言葉にして伝えられるようになっている必要があります。

・今の仕事がうまくいかない原因をどう分析し、どのような対策・アクションを取り、結果どうなったか。その状況が、転職することでなぜ好転するのか。

・今の仕事でどのような業務をできるようになったのか、新しい職種ではどのような刺激があるのか、飽きずに続けられるのか、その根拠は何か、前職で培った業務スキルは新しい職種においてどのように生かすことができるのか

・直近で結婚の予定があるのか、妊娠後の勤務について、具体的に考えているのか、すぐに辞めずに続けられるか、その根拠は何か

これらのことが明確に伝えられないようであればすぐに転職するのは控え、仕事をしながら履歴書や志望動機等を煮詰めていった方が良いでしょう。

30代女性の転職はスキルが大事

新卒の就職活動では、「良識のある受け答えができる」「素直」「伸びしろがある」等、ポテンシャルを見て採用してもらうことができましたが、30代になるとそうはいきません。

それまでの業務の中で身に着けたスキルを活かして、即戦力で仕事ができる人材が求められるようになります。

自分がこれまでに身に着けたスキルを新しい業務でどのように活かすことができるのか、可能な限り明確に想定して伝えられるようにしましょう。

30代女性の転職は優先順位が大事

これは転職活動に限ったことではありませんが、あれもこれもと条件を求めてしまうと、条件にピッタリの求人はなかなか見つかりづらくなります。

今より高い収入を得たいのでしょうか?

業務内容にやりがいが欲しいのでしょうか?

業務委が正当に評価される環境で力を発揮したいのでしょうか?

定時退社して、充実したワークライフバランスを実現したいのでしょうか?

結婚・出産後も前と変わらない環境に復帰したいのでしょうか?

人それぞれ、転職の動機は異なると思いますが、譲れない条件は2~3個に絞っておいた方が、転職のハードルも下がるでしょう。

30代女性の転職は地道さが大事

転職は年齢が上がるにつれ、難易度が高くなります。

そもそもの母数である求人数が減ること

年齢が上がるにつれて高いスキルと即戦力であることが求められやすいこと

経験がない業務内容を任せては過去の仕事で身に着けたスキルが活かしづらいこと

等が主な理由として挙げられます。

1ヶ月2か月転職活動をこなしても、簡単に内定をもらうことはできない可能性の方が高いでしょう。

勢いで会社を辞めてから転職活動を始めたのでは、いつになったら収入が得られるようになるかが分かりません。

どんな理由があったとしても、仕事をしながら次の就職先を探すのが良いでしょう。

転職活動の前にやっておくべきこと

過去の業務と実績・スキルの整理

どのような原因・目的であっても、30代の転職活動は新卒の頃のように意気込みだけでは戦えません。志望する業種・職種・会社がある程度定まってきたところで、過去の業務経験を新しい会社・仕事でどのように役立てられるのかを結び付けて考えておきましょう。

過去と未来が一つにつながるとき、物事はスムーズに進みやすいものです。

業界の情報収集

未経験の業種に飛び込む場合は、その業界の業務内容や勤務時間帯・賃金等を細かく知っておく必要があります。

可能であれば、その業界で仕事をしている友人知人等にやりがいやつらい点等、リアルな話を聞いておくことで今後のキャリアをよりくっきりと描けるだけでなく、覚悟を深めることや面接対策にもつなげることができます。

女性が持っていると有利な資格

これまでのスキルがうまい具合に新しい職種に役立つことばかりではないと思います。

そのような時は別のアピール材料として、資格の取得がおススメです。

就職活動に役立ち、かつ専門知識が0からのスタートでも努力次第で取得できる資格には、例えば以下のようなものがあります。

・簿記検定2級

・マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

・TOEIC 800以上

等。

資格があれば、仕事のアピールになるため、転職のハードルも比較的低くなります。

また、自分の実力次第で独立できるの可能性があるのも、魅力の一つでしょう。

自分のキャリアにあまり自信が持てない人は、資格の勉強から始めてみるのも選択の一つかもしれません。

転職活動の準備(身だしなみ編)

相手のことを詳しく知らない面接では、第一印象の善し悪しは合否の大きな分かれ目となります。

身だしなみで損をしないように、以下のことを意識してみてください。

髪型はきちんとセットされているか

性別や年代を問わず癒えることですが、時間がなくてぼさぼさに見える髪型で面接に臨んでしまうと、それだけで減点対象です。

しっかりセットする時間を確保できるよう、前日の夜はアラームを複数セットして早めに就寝しましょう。

爪は切ってあるか

爪が伸びていると不潔な印象を与え、自己管理ができない人と判断されます。

前日の夜には切っておくのがおススメです。

程よいメイクをしているか

すっぴんや厚めのメイクでは、TPOをわきまえられない人と判断されてしまうので、ナチュラルメイクを意識しましょう。寝坊して電車の中で慌ててメイクすると細かいところまで行き届かないものですから、やはり早起きできるよう早めに就寝するに尽きます。

適切な服装をしているか

スーツのサイズが大きすぎたり小さすぎたりすると、仕事ができない印象を与えてしまいます。今の会社に就職してから体型に変化がある人は、必ず新しいサイズのスーツを準備しましょう。しわや汚れがないか、ボタンが取れてしまっていないか等も要チェックです。

仕事ができる印象を与えるには、リクルートスーツよりもビジネススーツの方がおススメです。

スーツだけでなく靴もしっかりと磨かれた綺麗な状態のものを履き、バッグの中には必要最低限の持ち物を入れるようにしてみてください。

カバンの中がぎゅうぎゅう詰めで口が空きっぱなし、ということがないようにしましょう。

転職活動の準備(選考対策編)

履歴書・職務経歴書はPC作成でOK

求人情報・転職サイトdodaの調べによると、「履歴書・職務経歴書を手書きで作ったからと言って選考において加点されるということではない」という企業が多いそうです。

仕事において契約書等を手書きで作ることはないはず。

手書きで情熱を伝えなくてはいけない旧来の文化は崩れてきているのです。

とはいえ、提出書類を手書き指定やPC指定にしている会社に関しては、指定された方法で作成しましょう。

PCで作成できることで、手間を省き、その分志望動機等中身を詰めることに時間を使えるようになります。

こういったメリットも多いのですが、PCで書類作成をする際には、思わぬ落とし穴もあります。

コピー&ペーストが使用できることによって、違う企業の志望動機等を掲載してしまう可能性があるのです。

データの使いまわしには、くれぐれも注意しましょう。

メールアドレスは適切なものを

NGなメールアドレス



・プライベートな印象を持たせるアドレス

(“●●●(本名・アイドルの名前等).love.forever@~”  “pretty.woman@~” 等) 

このような私的な印象を与えるアドレスは、TPOを配慮することができないと判断されてしまうので控えましょう。

・意味にない文字の羅列

(“s8gikr6ldm24olwlfk5kl9@~”等)

このようなアドレスが不適切なのは、会社側が不審に思ったり、打ち間違いをしてしまうリスクがあり、悪い印象を持たれるかもしれないからです。

適切なメールアドレス

・自身の名前を入っている

・すぐに覚えられるよう、適切な長さになっている

これらのことを意識したアドレスにしましょう。

職歴が多い場合は、省略をしても大丈夫

転職の回数が多かったり、同じ業種のアルバイトをとっかえひっかえした場合は、期間・種類がまとまっている項目を一つにまとめてしまうのも手です。

【変更前】

●年●月 ★★マート 入社

●年×月 ★★マート 退社

●年×月 ▲▲ソン 入社

×年■月 ▲▲ソン 退社

×年■月 ◆◆イレブン 入社

×年●月 ◆◆イレブン 退社

【変更後】

●年●月~×年●月 コンビニエンスストア アルバイト勤務

このように勤務先の系統が一つにまとまるわけではない場合は、コンビニエンスストアの箇所を「販売等アルバイト」という風に大きいくくりにしてしまっても良いでしょう。

ひとつ前の会社については調べられることも多いですが、さらに前の勤務先までさかのぼって調査をされる可能性は低いです。

もちろん、経歴詐称はいかなる場合であろうともNGです。

しかし、アピールにならない経歴は短くまとめても問題ありません。

突き詰めて聞かれたときには、正確な内容を堂々と答えつつ、相手が納得できる理由を答えればいいのです。様々な質問を想定し、考えられる限りの受け答えを念入りに準備しておきましょう。

学歴はどこから書くべきか

・最終学歴が高校の方は中学校卒業から

・最終学歴が大学・大学院の方は高校卒業から

・中高一貫校出身者の方は前期課程修了から

それぞれ上記の項目から記載すれば問題ありません。

志望動機は結論から伝え、簡潔に

私たち日本人はコミュニケーションにおいて、一番大事な結論を最後に言う傾向があります。気遣いを大切にする精神性からついついそうなってしまいがちではあるのですが、ビジネスえは結論から先に伝えることが重要です。

何の話をしたいのか、最初につかみで分からなければ相手にされないことも少なくないのです。

・結論を最初に明示する

・それに付随する理由を、論理的に伝える

・PRは行動や数値を具体的に伝える

・自分がやってきたことや実績の大きさではなく、それらによって培われた経験を会社でどのように生かせるのかをアピールする

エントリーシートの作成や面接時の受け答えは、これらのことを守りましょう。

最後に

いかがでしたか?

30代女性の転職活動は、軽い気持ちで行えるようなことではありません。

しかし、冷静な自己分析と念入りな情報収集、そして新しい仕事への覚悟と向上心があれば、道は開けていくでしょう。

自分の職歴や業務内容・スキル等に自信がない方は興味のある資格を探してみるのも良いかもしれません。

新しい道へ踏み出し、ますます人生を輝かせていきましょう!

鈴音

作家。東京都町田市生まれ。早稲田大学教育学部出身。 広告代理店営業職や携帯キャリア会社を経て、執筆業で独立。 ビジネス、文化、タレント等の取材記事執筆のほか...

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