【コレコレ】「頂き女子」とは?詐欺罪になるか解説
「頂き女子」を知っていますか?
みなさん、「頂き女子」なるワードをご存知ですか?
最近コレコレさんの配信等で話題になっており、気になっている方も多いと思います。
「頂き女子」とは、簡単にいうと
(日常生活では絶対に若い女の子から相手をされないような)中高年の男性に接近して、恋愛感情を引き出したり、「応援してあげたい」という気持ちを引き出し、お金を「頂く」女子
のことを指します。
基本的に頂き女子は出会い系アプリやパパ活アプリを使って男性と出会い仲良くなっていきます。
「頂き女子」なるワードを生み出したのは「りりちゃん」という方のようです(アカウント名は「りりちゃんはホームレスです」)。この方はnoteで「頂き女子の教科書」などの頂き女子の指南書を多く販売しています。
ここまで聞いた限りだと、「頂き女子」の活動は結構マイルドな響きに聞こえますし、従来からあったいわゆる「パパ活」と同じように見えますよね。
「頂き女子」は何がすごいかというと、
恋愛感情や応援感情を引き出す手段として、同情を誘うような可哀想な嘘をつくことが多い
ということなんです。
例えば、
頂き女子:「お金がなくて借金が返せない!どうしよう…」
男性:「それは困った!僕が援助してあげるよ」
といった経緯で「頂き女子」はお金をゲットします。もちろん、実際は借金をしていません。
※「お金が欲しい」とは自分から言わないことがポイントだとか…
頂き女子は、男性が焦るように「借金が返せなくてもう死ぬしかない…」「もう無理今までありがとう」といったメンヘラ感を醸し出すこともよくあるようです。
こう聞くと「頂き女子はやばいことをしているのではないか」「これって詐欺になるんじゃ…?」と思った方も多いと思います。
「頂き女子」の行為は詐欺罪になるの?
では、こういった「同情を誘うような嘘をつき、相手の恋愛感情を刺激してお金をもらう」という頂き女子の行為は詐欺罪になるのでしょうか?
刑法246条1項の詐欺罪の規定によると、
人を欺いて財物を交付させた者は、十年以上の懲役に処する
と書かれています。
また、判例では「人を欺いて」とは「相手方が財産的処分行為をするための判断の基礎となるような重要な事実を偽ること」とされています。
頂き女子が、実際にはそんな事実がないにも関わらず「借金が返せなくて困っているの」と言った場合には、それは相手の男性にとって重要な事実を偽ったことになります。
男性に「借金があって困っている」と信じ込ませてお金を払わせる行為は246条の要件を満たすことになるため、こういったケースの場合は詐欺罪が成立することになるでしょう。
「頂き女子からはお金をくれとは一言も言っておらず、あくまで男性側が自発的にお金を渡しただけなので詐欺罪にはならない」という意見も見受けられます。
しかし、たとえ男性が自発的に渡していても「相手に嘘をついて騙しお金を出させた」のですから、詐欺になることは十分あると思います(もちろん事案にもよりますが。)
実際に頂き女子が詐欺罪で逮捕されたという話はまだ聞きません。
これは行為がセーフだからではないでしょう。男性側としては恋愛感情が絡んでいますし、また男としてのプライドもあるでしょうからなかなか告発に至っておらず事件になっていないだけだと思います。
最後に
この記事では、頂き女子とは何者なのか、また頂き女子の行為は詐欺にならないのかについて検討してきました。
いわゆるパパ活も危険ですが、相手に嘘をついて騙し、お金をもらう頂き女子の活動はもっと危険だと思います。
ぜひ、頂き女子という存在について気になった方は、Twitterで「#頂き女子」で調べてみてくださいね。そこにはすごい世界が広がっています。
詐欺罪として訴えかねられませんので、そういった活動をもしする際はよく考えてから行動するようにしましょうね。